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1946年5月~1947年2月にかけて行われた、世界大戦による世界の不安定化に乗じて発生したバライエル・マフィアを根絶するために聖バライエル首長国のティラーナ警察本部及び軍、自由イスラム戦士団を初めとする民兵部隊が合同で行った掃討作戦。その中には警察の権限を超えた準軍事的な破壊作戦も含まれていると言われており、実際に銃撃事件も多数確認されている。この作戦の効果は絶大であり、汚職が政府中枢に入り込む前にマフィアを掃討出来ただけでなく、現在も聖バライエル首長国では大規模な武装犯罪組織は確認されていない。

事の発端

そもそもこの一連の事件の発端は、1931年にラッキー・ジレルベルを初めとする退役予備軍人12名が"バライエルの異教徒達"と呼ばれる犯罪組織を結成したことから始まる。彼らは当初こそ田舎町のギャングに過ぎなかったが、個人経営の飲食店やバー、アパレル店などの用心棒を強引に務めることで多額の資金を手に入れ、また海外からの移民を引き入れることで急速に力をつけていった。当然ながらバライエル政府もこの動きを察知しており、警察のみならず軍諜報部を動員して監視に当たらせていた。しかし組織があからさまな犯罪行為をあまり行わなかった為に拡大を止めることは出来ず、さらには1941年の時点で地方検事3名と地方検事長官が買収されていた可能性が高いと言われている。しかしこの検事の買収により、組織の拡大を阻止することがより困難となった。逮捕された被疑者の起訴を判断する地方検事らを買収されてしまっては警察がいくら捜査を行っても釈放されてしまうからである。また彼らを解雇するにも明確な背信行為が証明できないでいたため、なかなか解雇にも踏み切れなかった。
この状況が4年間も続き、当時のティラーナ警察本部長は非合法的な手段も検討せざるを得ないと考え始めていた。
そして遂に1948年6月、ティラーナ警察本部長の元に、当時の聖バライエル首長国首長及び首席連合より警察の権限を超えた超法規的掃討作戦の実施を命ずる命令書が送付されたのである。

任務部隊の編成開始

前述の命令書を受けた本部長は、早速極秘に任務部隊の編成を開始した。極秘に行った理由としては、検事が買収された今もはや誰も信じるべきではないという首長の意向である。
この任務部隊は首長より受けた超法規的措置の下"一切逮捕を行わない"ことをモットーに編成されている。そのため部隊の隊長には、元陸軍特殊部隊員でティラーナ警察1の問題警官と言われたL巡査部長(名前は現在も非公開)が任命されている。また部隊には警察官70名に加え民兵120名、陸軍兵士10名が参加している。
そして1946年5月、超法規的マフィア掃討部隊「ギャングスター襲撃小隊」が秘密裏に設立された。この部隊に与えられた任務は、組織の拠点や違法カジノ、裏金金庫などを軒並み破壊することである。これは首長が、たとえマフィアの頭を暗殺しても犯罪帝国を潰さなくてはまた次が現れると考えていたためである。

作戦の第1段階

まず第1段階として、隊長を中心とした20名の武装部隊が覆面スーツ姿で違法カジノを襲撃した。作戦はどれも警官であることを隠し武装強盗を装って行われているが、これは相手に敵の正体を悟らせないためである。
実際この策略は組織の大混乱に繋がっており、当初マフィアは敵が誰なのか分からぬままただ資産を破壊され、構成員を射殺されている状態であった。

作戦の第2段階と問題の発生

しかし作戦の第2段階で、ギャングスター小隊側に2名の死者が出てしまった。第2段階ではマフィアのボスの自宅に盗聴器を仕掛け、薬物の取引場所と輸送ルートを突き止めた上で全て破壊するという作戦が行われたのだが、殉職者は作戦外の日に出てしまったのである。
2名の警察官が休暇でバーに立ち寄った際、作戦で顔を見られてしまったマフィアのメンバーに遭遇してしまい、報復として撃たれてしまったのである。不運にもこの時2名は警察官にしか貸与されないPOLICEの刻印が入ったオートマチック拳銃を所持しており、マフィアが警察の関与を知る結果となった(この1件の後、貸与品の拳銃に刻印を彫る制度は廃止された)。
この事は警察本部長にもすぐ伝わっており、警察官120名を増員して"決戦作戦"を行うことが決定した。

決戦作戦の決行

決戦時点で既にマフィアの勢力は最盛期の6分の1以下になっていたという。作戦の日、ボスの自宅では汚職検事全員と主要幹部全員を招いたパーティーが開催されいた。また警察は盗聴によりこの情報を事前に掴んでおり、ボスの自宅周辺には1週間前からアパートに狙撃拠点が置かれていた。
決行の合図と共にボスの自宅には武装した260名の部隊が一斉に突入し、脅威はアパートからの狙撃により排除された。ボス並びに汚職検事、主要幹部は軒並み逮捕され、後に全員終身刑が言い渡されている。
この作戦は後に映画や小説になるほど有名になり、さらに"バライエルの異教徒達"を最後に聖バライエル首長国には大規模な犯罪組織は発生しなくなったのである。
部隊員は聖バライエル首長国の英雄となり、現在も首長院の最高執務室には彼らの名簿が飾られているという。

組織が関与していたと見られる重大事件

  • 1945年6月11日/マフィア少女拉致監禁事件

1945年 6月11日、"バライエルの異教徒達"(以下「組織」と呼称)の構成員とみられる移民5名が当時16歳の少女を誘拐。首謀者の自宅で2日間監禁された。付近の住民が不審な物音を聞きつけ警察に通報したことで少女が発見された。少女は性的暴行を受けており、実行犯5名には誘拐、傷害、性的暴行、殺人未遂の容疑が認められそれぞれ禁錮120年が科せられている。
  • 1946年1月13日/マフィア退役軍人殺人事件

1946年 1月13日、組織の構成員と見られる男3名が退役陸軍軍人1名を殺害する事件が発生。被疑者のうち2名は通報で駆けつけた警察官に現場で現行犯逮捕され、逃亡した1名についても半日後に陸軍憲兵隊が逮捕している。
容疑者は男性を殺害した理由について、男性が個人経営していたカレー店がみかじめ料の支払いを拒んだ事が原因であると供述しており、実行犯にはそれぞれ暴行、殺人、逃亡共助、逃亡で禁錮56年が科せられている。
  • 1946年3月19日/陸軍大尉誘拐未遂事件

1946年3月19日、聖バライエル陸軍第121憲兵小隊に所属する陸軍大尉が駐屯地外の自宅に帰宅中、組織の構成員と見られる男6名に拉致されかけるという事件が発生。大尉は不審な大型車の接近と銃口を向けられていることを察知し、所持していた拳銃で応戦、そのうち2発が犯人の1名に当たり車から転落した。この1名が一命を取り留め、組織の人間であることと仲間の名前を自白したためマフィアの関与が発覚した。
後に実行犯は全員逮捕され、犯行の理由として退役軍人殺人事件の際に仲間を逮捕した憲兵に復讐をしたかったと供述している。後に犯人全員にはそれぞれ誘拐未遂、拳銃使用(未発砲)、国家反逆罪の容疑が認められ禁錮40年が科せられている。

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