F-22A MRP（Block50） 
| 枠 | 現実（架空改修） |
|---|---|
| 種類 | 戦闘機（第5世代戦闘機） |
| 価格 | - |
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| 性能緒元 | |
| 全長 | 18.92ｍ |
| 翼幅 | 13.56ｍ |
| 全高 | 5.8ｍ |
| 空虚重量 | 19,940kg |
| 最大離陸重量 | 42,140kg |
| 乗員 | 1名 |
| 固定武装 | M61A2 20mmガトリング機関砲 x1 |
| 最大速度 | M2.3（高度6000m） |
| エンジン | プラット・アンド・ホイットニー A100 x2 |
| ミリタリー推力 | 142kN x2 |
| オグメンター推力 | 208kN x2 |
| 航続距離 | 3200km（空対空装備、外部タンクなし） |
| 戦闘行動半径 | 800km（CAP装備、Hi-Hi-Hi、4時間のCAP行動を含む） 950km（制空装備、Hi-Low-Low-Hi） |
| 実用上昇限度 | 21,000m |
| レーダー | AN/APG-89(V) 機首火器管制レーダー x1 AN/ALE-122 IRST |
| センサー | AN/ALQ-239 バラクーダ 統合電子戦装置 |
| 防御兵装 | AN/ALE-52 チャフ・フレア展開装置 |
概要
F-22A MRP（Block50）はディプレシア・ユナイテッド大宇宙帝国空軍が運用する戦闘機である。MRPはModernization and Retrofitting Program（近代化改修プログラム）の略称であり、現行の陳腐化したF-22を大規模に改修し、現在開発中のF/A-37Aのつなぎとして運用することを目的としている。
この機体の改修点は多岐に及び、現状のF-35を補完する航空支配戦闘機としての能力を2020年代に再び獲得するに至っている。
この機体の改修点は多岐に及び、現状のF-35を補完する航空支配戦闘機としての能力を2020年代に再び獲得するに至っている。
来歴
元来、このF-22はF-15を更新するためにロッキード・マーチン社によって開発されていた、敵地でも高い制空能力を発揮する第5世代戦闘機として就役していたが、この戦闘機は先進的に過ぎたというよりも、世界に一番最初に出たことにより、陳腐化が他の第5世代機よりも早くなってしまったことが悲劇と言える。2000年代には格闘戦性能やレーダー性能、そして何より開発当時では唯一無二とさえ言われた極めて高いステルス性能に重きを置いたことで獲得した高いステルス性能を活かしたBVR（視程外戦闘）において無類の強さを発揮していたが、昨今では全領域での戦闘能力を誇り、最新鋭の電子戦装備やミサイルを搭載したF-35に後れを取っている状況ともいえる。特に量産機のBlock30のままの機体では、空対空戦闘能力ではF-35に追い抜かされているといっても差し支えない状態であり、早急な近代化改修の必要性、もしくは新たな戦闘機への交代が望まれていた。それに加え、現在ではディプレシア・ユナイテッドのF-35だけでなく、ロシアのSu-57、中国のJ-20など、ライバル機が複数出現しつつある環境にあると言える。このことはF-22の優位性を失わせる一番の要因であると共に、彼らがとる戦略の変化により、F-22の活躍の場が奪われつつあることを物語っている。
開発当初こそ、ステルス性能の追求を優先したため対地兵装の搭載能力は限定的でありながら、ディプレシア・ユナイテッド空軍が運用するF-15E戦闘爆撃機と同じく多用途戦術戦闘機に分類され、ステルス特性を生かして効果的に対空装備を無力化したり、より空戦能力側に振った能力を生かすことにより、先代のF-15の航空優勢（制空権）を超え戦域全体の支配を目指す航空支配戦闘機（Air Dominance Fighter）と言えたが、現在では防空兵器のステルス破りの能力も向上している他、格闘戦性能はF-22とて絶対的な強さを持っているわけではない、というのは、F-22がEA-18Gや練習機相手に撃墜判定を取られる演習の内容からもわかる通りであり、決して絶対的な王者の地位にいるとは到底言えなくなっている。
しかし、この昨今の技術の向上は、F-22に新たな光をもたらしたと言える。現状ではリンク16でしかF-22や他の機体との連携が取れず、しかも初期型ではそのリンク16さえも未適用であるという壊滅的に悪い性能を改善する、双発機ゆえの航続距離を、エンジン自体の改良によって向上させるなど、様々な対応策がとられ始めている。
このF-22改修プログラムの推進には、ディプレシア・ユナイテッド大宇宙帝国空軍の次世代戦闘機であるNGAD（次世代航空支配戦闘機）の開発計画が遅れていることによる。このNGADは要するにF/A-37の開発計画のことであるが、この計画によって調達される戦闘機の数は1000機以上となる予定ではあるものの、その量産には時間をかける必要がある。しかし、現状のディプレシア・ユナイテッド大宇宙帝国を取り巻く安全保障環境は日に日に悪化の一途をたどっており、戦力の急速な整備は議会も推進するところであった。この結果として、海軍ではジェラルド・R・フォード級航空母艦の建造数増加や建造計画の短縮、ジョン・ポール・ジョーンズ級ミサイル駆逐艦の大量就役といった新型艦艇の就役推進、さらに陸軍では新型の130mm砲を搭載するM1A4の開発やディープストライク多連装ロケットの開発、レーザー兵器やスウォームドローンの開発・配備推進といった要素があったが、遅々としてNGAD計画は進まない。というのも、戦闘機という現代の工芸品は、あまりにも部品や作業工程が多すぎる上に、部品1つ1つも丁寧に仕上げなければならず、電子機器も極めて重要な部品のオンパレードと、戦闘機6機で性能の高い艦艇1隻が購入できるといった高価な代物なのである。この戦闘機の量産は一概には難しく、急速に悪化の一途をたどる安全保障環境に対応するには、その量産を上回るペースや規模での軍備増強計画が必要であった。
そこで、空軍が目を付けたのが、この陳腐化しつつあったF-22戦闘機である。このF-22戦闘機は冷戦時代に開発された戦闘機であり、もともと正規軍相手の戦闘を考慮していたために、その性能も高いレベルを維持している。この戦闘機を21世紀の戦闘教義（いわゆるドクトリン）に適合するように改修することができれば、多大な戦力アップを成し遂げられる、との空軍の思惑があったのである。これを強く推進したのが、当時の空軍参謀総長であったとも伝えられている。
開発当初こそ、ステルス性能の追求を優先したため対地兵装の搭載能力は限定的でありながら、ディプレシア・ユナイテッド空軍が運用するF-15E戦闘爆撃機と同じく多用途戦術戦闘機に分類され、ステルス特性を生かして効果的に対空装備を無力化したり、より空戦能力側に振った能力を生かすことにより、先代のF-15の航空優勢（制空権）を超え戦域全体の支配を目指す航空支配戦闘機（Air Dominance Fighter）と言えたが、現在では防空兵器のステルス破りの能力も向上している他、格闘戦性能はF-22とて絶対的な強さを持っているわけではない、というのは、F-22がEA-18Gや練習機相手に撃墜判定を取られる演習の内容からもわかる通りであり、決して絶対的な王者の地位にいるとは到底言えなくなっている。
しかし、この昨今の技術の向上は、F-22に新たな光をもたらしたと言える。現状ではリンク16でしかF-22や他の機体との連携が取れず、しかも初期型ではそのリンク16さえも未適用であるという壊滅的に悪い性能を改善する、双発機ゆえの航続距離を、エンジン自体の改良によって向上させるなど、様々な対応策がとられ始めている。
このF-22改修プログラムの推進には、ディプレシア・ユナイテッド大宇宙帝国空軍の次世代戦闘機であるNGAD（次世代航空支配戦闘機）の開発計画が遅れていることによる。このNGADは要するにF/A-37の開発計画のことであるが、この計画によって調達される戦闘機の数は1000機以上となる予定ではあるものの、その量産には時間をかける必要がある。しかし、現状のディプレシア・ユナイテッド大宇宙帝国を取り巻く安全保障環境は日に日に悪化の一途をたどっており、戦力の急速な整備は議会も推進するところであった。この結果として、海軍ではジェラルド・R・フォード級航空母艦の建造数増加や建造計画の短縮、ジョン・ポール・ジョーンズ級ミサイル駆逐艦の大量就役といった新型艦艇の就役推進、さらに陸軍では新型の130mm砲を搭載するM1A4の開発やディープストライク多連装ロケットの開発、レーザー兵器やスウォームドローンの開発・配備推進といった要素があったが、遅々としてNGAD計画は進まない。というのも、戦闘機という現代の工芸品は、あまりにも部品や作業工程が多すぎる上に、部品1つ1つも丁寧に仕上げなければならず、電子機器も極めて重要な部品のオンパレードと、戦闘機6機で性能の高い艦艇1隻が購入できるといった高価な代物なのである。この戦闘機の量産は一概には難しく、急速に悪化の一途をたどる安全保障環境に対応するには、その量産を上回るペースや規模での軍備増強計画が必要であった。
そこで、空軍が目を付けたのが、この陳腐化しつつあったF-22戦闘機である。このF-22戦闘機は冷戦時代に開発された戦闘機であり、もともと正規軍相手の戦闘を考慮していたために、その性能も高いレベルを維持している。この戦闘機を21世紀の戦闘教義（いわゆるドクトリン）に適合するように改修することができれば、多大な戦力アップを成し遂げられる、との空軍の思惑があったのである。これを強く推進したのが、当時の空軍参謀総長であったとも伝えられている。
設計
1985年10月にディプレシア・ユナイテッド国内の航空機メーカー7社に対して要求したATF（先進戦術戦闘機）のコンセプトデザインから1986年7月にロッキード社とノースロップ社の2案を選定の上で実機開発を5社2チームへ発注し、ロッキードのチームはYF-22、ノースロップのチームはYF-23をそれぞれ2機ずつ製造した。ここで選定されたのがYF-22、後のF-22となる。そもそもATF計画は敵地での戦闘を主眼に計画された戦闘機の計画であり、ステルス性能が敵地への侵攻に秀でた能力を持つことは周知の事実となっている。このため、F-22はステルス性の確保に加え、強力なレーダー性能を利用した敵機の早期発見・早期撃破を達成するための能力としてレーダー性能の高さも確保されている。原型機であるF-22ではAN/APG-77が装備されていたが、この改修型のF-22では、AN/APG-89という新たな火器管制レーダーを装備することとなった。
アビオニクス
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そこで、アビオニクスに関しては民生品の利用による性能の向上を目指すこととされている。軍用の装備品は信頼性が第一義にされるために、民間市場で使用される最新鋭モデルから数世代前の製品が使用されることもかなり多い。特に核兵器関連となれば、我がガリア・ウェスト海洋帝国の軍事力の象徴たる核兵器に関しても、フロッピーディスクを使用した70年代の制御システムがつい最近まで使用されていた。これは信頼性という点において有利だからであり、兵器市場全般にも同じことが言える。しかし、昨今では性能とコストの両立という要求がなされることが多くなっており、民生品を使用した事例も多くなっている。例えば米国のバージニア級原子力潜水艦では、Xbox ONEのコントローラーを使用しており、日本のまや型護衛艦も艦内ネットワークは民生用のLANケーブルを使用されている。30年前のこんごう型とそう変わらない見た目ではあるが、内部は明らかに進んだものとなっており、兵器産業の変革を思い知らされる事例となっている。
このエクレールにおいても民生品の利用（COTS化と呼ぶ）は進められており、セントラルコンピュータはガリア製の民生用セントラルコンピュータを使用している。光ファイバーも使用されているのは民生品であり、ここでもCOTS化の波が押し寄せている。
コックピットに関しては、昨今の戦闘機と同じくタッチパネル方式を使用した液晶パネルが使用される。有機ELパネルを使用する案もあったが、有機ELは耐久性能が低く、戦闘機のような激しい振動や加速度がかかる兵器には不適格としてボツにされている。正面の液晶パネルは幅50.8cm、高さ20.3cm、上部高さ2.5cmのタッチパネル式大型液晶カラーディスプレイであり、その下に無線機の操作パネルや独立した液晶の姿勢指示器が配置されたシンプルな設計となっている。正面の大型ディスプレイは1画面の表示から8画面の分割表示、情報優先度の切り替えや表示・非常時機能まで対応しており、操作方法もゲームソフトを参考にしたシンプルなUIを採用したことで簡単になっており、覚えやすくとっさの操作にも対応しやすい。これらのUI改善により操作性は従来のグラスコクピットよりもはるかに単純で直感的な操作が可能となり、パイロットの教育負担なども克服されている。
操縦桿は大型ディスプレイを妨げないジョイスティック方式のサイド・スティック（座席右側）が採用された。左側のスロットル・レバーは従来の棒型ではなく多数のスイッチが押しやすいように人間工学的に最適化された新規設計となっている。これらに装備されているスイッチの類はHOTASと呼ばれており、サイドスティックやスロットルレバーに手を置いたままほとんどの操作を行えるようにされたものだる。スイッチの割り当てに関しては固定であり、あまり数も多くない。これは教育を共通化するという目的があり、パイロットの負担軽減にもつながるとされている。この座席左側のスロットルレバーの主要な操作機能として、エンジンのSTOVLモードへの変更機能が搭載されている。エクレールはSTOVL機として開発されており、このスロットルレバーのSTOVLスイッチを押すことで、座席背部に設置されたリフトファンが稼働し、機体後部のジェットノズルが下部を向いてホバリングモードへと移行する。当然、この状態でも滑走やホバリングでの離陸は可能である。
ヘッドマウントディスプレイ（HMD）
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センサー
・AN/APG-89(V) 機首レーダー
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さらに、コスト下落やステルス性への兼ね合いから、レーダーアレイアンテナはマルチモードレーダーとされており、従来のようなレーダー機能だけでなく、ECMやESM、通信能力を備えた統合アンテナとなっている。機体に装備するアンテナを削減することでコスト低下を図る他、電波放射源の削減によりステルス性能アップにも貢献している。
動作モードは空対空捜索、ルックダウン、ショートダウン、ルックアップ、捜索中追尾（TWS）、ドッグファイト、地形追随回避、地上移動目標捜索、合成開口モード、逆合成開口モード、電子戦、通信、パッシブと多数が備えられており、それぞれの機能は両立させることができる。
最大探知距離はおよそ560km、同時交戦目標は26目標とされており、遠距離での空対空戦闘に必要な能力を提供する。
・AN/ASQ-239 バラクーダ 統合電子戦装置
防御用の電子戦装置には、F-35から引き続き採用したBAEシステムズ社が開発したAN/ASQ-239 バラクーダ統合型防御電子戦装置が搭載されている。これは、初期型F-22に搭載されているAN/ALR-94に改良・能力向上を施したとされるデジタル式赤外線/無線周波（レーダー）受信システムであり、主翼前縁と水平尾翼後縁にそのアンテナが装備されている。従来型や同世代型の数倍の感度を持ち、脅威電波発信源のより正確な位置特定が可能とされる。また、AGM-88 HARM/AARGMへの目標指示も可能になっている。ロッキード・マーティンの資料によると、この能力によってF-35はEA-6BやRC-135V/Wの任務も遂行可能としている。
武装
F-22 MRPは空軍機として運用されることが前提の機体であり、搭載可能な武装の種類は制空戦闘機相応の空対空ミサイルを多数搭載する。特に重要視されたのが空対空ミサイルであり、従来のAMRAAM中距離空対空ミサイルなど既存のミサイルの他、ウェポンベイが小さく搭載重量に制約が出るF-22での運用に際し、外付けで新たなミサイルや爆弾等も運用が可能となっている。
固定武装
F-22は第5世代機では普遍的な固定装備を1基搭載する。従来の戦闘機にも当然ながら装備される機関砲であり、主に空対空戦闘や対地攻撃で使用される。
・M61A2 バルカン 20mm多銃身機関砲 x1
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システム全体の重量は140-190kgあり、軽量化したM61A2でも96kgほどになる。なお、FOD（エンジンの異物吸入による損傷）防止のため、航空機搭載タイプでは空薬莢は回収される。砲身長は標準で1.52m。信頼性に優れ、故障が発生する確率は100,000発に1回程度とされている。また、砲身寿命はおよそ12,000 - 18,000発、システム全体の寿命は150,000発程度である。
搭載兵装
また、ステルス性をフルに発揮するための運用の場合は、全兵装は胴体の下面1箇所と側面2箇所の計3箇所のウェポンベイ（兵器庫）に搭載される。これによって搭載量は犠牲となるが、空気抵抗を減らすことができるというメリットがある。
下面ウェポンベイ内にはLAU-142/A AMRAAM Vertical Eject Launcher（AVEL）と呼ばれる空気圧式ランチャーが備わっており、兵装はウェポンベイ内で切り離して自由落下させるのではなく、このランチャーによってウェポンベイ内から機外へと放出される機構となっている。
左右側面2箇所の短距離空対空ミサイル専用のウェポンベイには、AIM-9M/X（通称サイドワインダー）を搭載する[17]。しかし機体自体の旋回性能が卓越していることと、使用優先順位が低いなどの理由からAIM-9Xの搭載は見送られている[26]。サイドワインダー使用時は扉を開き、シーカーを機体の外に露出させなければならないため、ステルス性は著しく低下する。ちなみにこの時、サイドワインダーは斜め横を向いた状態にセットされる。サイドワインダー収容部後方には、発射時のブラストが機体に当たるのを防ぐため、ブラストを外に逃がすためのディフレクターが装備されている。
下面ウェポンベイには中距離空対空ミサイルAIM-120A/B（通称アムラーム）を4発、もしくはF-22用に翼とフィンを縮小したAIM-120Cを6発搭載する[17]。ステルス性は低下するものの、主翼下には最大4発のAIM-9M/X、またはAIM-120A/B/Cを搭載可能。AIM-120はINSによる中間誘導とアクティブ・レーダー・ホーミングによるファイア・アンド・フォーゲット（Fire-and-forget、いわゆる「撃ち放し能力」）を持ち、72 km（AIM-120C型）もの射程を誇る。
F-22の短距離ミサイル×2と中距離ミサイル×6の計8発という構成は、双方共に4発の計8発だったF-15と比較し、遠距離からミサイルを発射して敵機を撃墜することに比重を置いていることが分かる。これはF-22自身の高いステルス性とレーダー、更には早期警戒管制機や僚機とのデータリンクにより「ファーストルック・ファーストショット・ファーストキル（first look, first shot, first kill：先制発見、先制攻撃、先制撃破）」を意図した構成とされる。
空対地攻撃用にはGPS/INS誘導方式の統合直接攻撃弾薬（JDAM）GBU-32を搭載する。また、F-22のウェポンベイのサイズを考慮した小直径爆弾（SDB）を搭載する。F-22に統合されていたSDBの他、GBU-53/B ストームブレイカーの運用にも対応。移動体目標に対する攻撃能力が大幅に向上しており、防空網が比較的強固なエリアでも深部での爆撃任務（ディープストライク）を遂行可能となっている。
なお、ステルス性を考慮しない運用の場合、翼下に600ガロンの燃料タンクを2本とミサイルを4発装備することができる。空対地装備として対レーダーミサイルのAGM-88、GBU-22の搭載も可能である。また、フェリー飛行時には燃料タンク4本を装備した上に、燃料タンク吊下用パイロンの両側面に1発ずつ、計8発のAIM-120Cを取り付けて輸送することができる（機体の兵装として発射することはできない）。
このほか、ある程度のステルス性を維持しながら武装を搭載するステルスウェポンポッド（SWP）を装備することもできる。このステルスウェポンポッドには4発のAIM-120、もしくは6発のペレグリン、または3発のAIM-260 ダークファイア、4発のAIM-280 AMVAAM、対地ミサイルや対艦ミサイルとしては、JSMやAIM-88E、2000lb JDAMなどを1発ずつ搭載可能としている。
下面ウェポンベイ内にはLAU-142/A AMRAAM Vertical Eject Launcher（AVEL）と呼ばれる空気圧式ランチャーが備わっており、兵装はウェポンベイ内で切り離して自由落下させるのではなく、このランチャーによってウェポンベイ内から機外へと放出される機構となっている。
左右側面2箇所の短距離空対空ミサイル専用のウェポンベイには、AIM-9M/X（通称サイドワインダー）を搭載する[17]。しかし機体自体の旋回性能が卓越していることと、使用優先順位が低いなどの理由からAIM-9Xの搭載は見送られている[26]。サイドワインダー使用時は扉を開き、シーカーを機体の外に露出させなければならないため、ステルス性は著しく低下する。ちなみにこの時、サイドワインダーは斜め横を向いた状態にセットされる。サイドワインダー収容部後方には、発射時のブラストが機体に当たるのを防ぐため、ブラストを外に逃がすためのディフレクターが装備されている。
下面ウェポンベイには中距離空対空ミサイルAIM-120A/B（通称アムラーム）を4発、もしくはF-22用に翼とフィンを縮小したAIM-120Cを6発搭載する[17]。ステルス性は低下するものの、主翼下には最大4発のAIM-9M/X、またはAIM-120A/B/Cを搭載可能。AIM-120はINSによる中間誘導とアクティブ・レーダー・ホーミングによるファイア・アンド・フォーゲット（Fire-and-forget、いわゆる「撃ち放し能力」）を持ち、72 km（AIM-120C型）もの射程を誇る。
F-22の短距離ミサイル×2と中距離ミサイル×6の計8発という構成は、双方共に4発の計8発だったF-15と比較し、遠距離からミサイルを発射して敵機を撃墜することに比重を置いていることが分かる。これはF-22自身の高いステルス性とレーダー、更には早期警戒管制機や僚機とのデータリンクにより「ファーストルック・ファーストショット・ファーストキル（first look, first shot, first kill：先制発見、先制攻撃、先制撃破）」を意図した構成とされる。
空対地攻撃用にはGPS/INS誘導方式の統合直接攻撃弾薬（JDAM）GBU-32を搭載する。また、F-22のウェポンベイのサイズを考慮した小直径爆弾（SDB）を搭載する。F-22に統合されていたSDBの他、GBU-53/B ストームブレイカーの運用にも対応。移動体目標に対する攻撃能力が大幅に向上しており、防空網が比較的強固なエリアでも深部での爆撃任務（ディープストライク）を遂行可能となっている。
なお、ステルス性を考慮しない運用の場合、翼下に600ガロンの燃料タンクを2本とミサイルを4発装備することができる。空対地装備として対レーダーミサイルのAGM-88、GBU-22の搭載も可能である。また、フェリー飛行時には燃料タンク4本を装備した上に、燃料タンク吊下用パイロンの両側面に1発ずつ、計8発のAIM-120Cを取り付けて輸送することができる（機体の兵装として発射することはできない）。
このほか、ある程度のステルス性を維持しながら武装を搭載するステルスウェポンポッド（SWP）を装備することもできる。このステルスウェポンポッドには4発のAIM-120、もしくは6発のペレグリン、または3発のAIM-260 ダークファイア、4発のAIM-280 AMVAAM、対地ミサイルや対艦ミサイルとしては、JSMやAIM-88E、2000lb JDAMなどを1発ずつ搭載可能としている。
空対空ミサイル
・AIM-9X Block3
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・メテオール
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・AIM-120D AMRAAM
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・AIM-280
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対艦ミサイル
・JSM
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対地ミサイル
・ASMP-A
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・SCALP-EG
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・AASM
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・MAA-7 オリフラム
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・MAA-8 グレイスフラム
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爆弾
・GBU-39/40 SDB
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・GBU-53/B ストームブレイカー
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本爆弾に搭載されている成型炸薬弾頭は、爆風効果と断片化効果の両方を持ち、歩兵、装甲（主力戦車を含む）、未防護の構造物や建物、さらには巡視船サイズのボートやその他のソフトターゲットに対しても効果を発揮する。本爆弾は、専用設計の運転禁止区域を強制する初の兵器として機能することになる。通常のSDBと同じく、F-22のウェポンベイ1か所には4発の爆弾を搭載可能。
・デュランダル
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その他、250〜2000lbまでの無誘導航空爆弾を使用可能。通常の爆破破砕弾頭の他、サーモバリック弾も選択肢に入る。
その他兵装
・CPD 輸送ポッド
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・800キログラム増加燃料タンク
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・200キログラムウェポンベイ増加燃料タンク
ウェポンベイに装着するタイプの追加燃料タンク。ステルス性の維持が期待される装備品である。コンフォーマルフューエルタンク（CFT）と同じような扱いであり、空っぽになっても投棄はできず基地まで持ち帰ることになる。こちらの燃料タンクにもパイロンは装着されており、このタンクを装備した場合、ウェポンベイにはデュランダルやAAMを装備できるステーションが片側4つになる。
C4ISTAR
エクレールが使用するデータリンクに関しては、主にMIDSが利用されることになるが、編隊間データリンクとしては新規開発のJDLが使用される。JDLはスペクトラム拡散技術を使用した短距離用データリンクであり、耐妨害性能や秘匿性が高く、通信容量も大きい。データリンク範囲を戦域レベルより小さくすることで物理的な耐妨害性にも寄与する。MADLやIFDL、TADIL-Jとの互換性を持たせるためのデータリンクハブも用意されており、エクレールが主要なテーマとして掲げるネットワーク化、センサーフュージョン能力を象徴する装備である。
エンジン
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| 性能緒元 | |
| 名称 | プラット・アンド・ホイットニー A100 |
| 形式 | ターボファンエンジン（オグメンター付きアダプティブエンジン） |
| 全長 | 553cm |
| 直径 | 110cm |
| 乾燥重量 | 1742kg |
| 圧縮機 | ファン3枚/6段軸流圧縮機 |
| 燃焼器 | アニュラ型 |
| ミリタリー推力 | 142kN |
| オグメンター推力 | 208kN |
| ノズル | ピッチ角二次元ベクタードノズル |
| バイパス比 | 0.52〜0.83 |
エンジンはプラット・アンド・ホイットニー製のA100ターボファンエンジンが使用される。これは従来のF-22で採用されてきたF119の改良型であるアダプティブエンジンとなっている。このアダプティブエンジンの詳細は軍事機密により公表されていないが、従来のターボファンエンジンでは、エンジンの空気流はコアを通過する燃焼された空気流に加え、ケース外部を通過するバイパスダクトの2系統の空気流を持つ。YF-120やYF-136のような可変サイクルエンジンと違うのは、このエンジンは今までのエンジンには存在していなかった3番目のエアフローを追加していることである。この新たなエアフローの入り口、もといアダプティブインレット機構は、FADECによる制御で開閉することができるようになっている。亜音速未満を発揮する経済速力モードでの巡航では、この3番目のエアフローを開くことで、エンジンのバイパス比を大きくすることができるようになる。つまりはエンジンのバイパス比を動的に変化させることができる、という意味であり、このバイパス比の増加という特性を手に入れたことで、大幅な燃料の節約と騒音の軽減が可能となる他、エンジンのヒートシンクとしての機能も兼ね合わせることが可能であり、従来のF135エンジンよりも効率的なエンジン冷却が可能となっている。さらに、この冷却効率改善は発電能力の向上にもつながっており、これにより、今までの可変サイクルエンジンとは違うエンジン特性を手に入れることに成功している。さらには、この発電能力向上という恩恵を手に入れたことで、F-22に大電力を必要とするアビオニクスや武装、具体的に言えばレーザー兵器などの実装が現実的となったのである。
当然、オグメンター（ゼネラル・エレクトリック社では商標であるアフターバーナーと呼んているようだが）を使用する際には、このエアフローを閉じることでターボジェットに近い特性を持たせることができるようになる。つまりは従来の低バイパスエンジンとして駆動することが可能なエンジンであり、オグメンターに頼らないスーパークルーズ能力を同時に手に入れている。
このエンジンはF135を参考に開発されたアダプティブエンジンであり、ドライ推力で最大142kNの出力を発揮する。オグメンターの点火では208kNの出力と、プラット・アンド・ホイットニー F135エンジンより高い推力を得ている。制御プログラムであるFADEC自体もプロセッサの性能向上とF-35の開発データを参考にされて性能を向上させており、先述のアダプティブインレット機構や可変エリアノズルを組み合わせた緻密な出力制御や燃料管理を行うことで航続距離の延伸を実現。F-22には引き続き2基が搭載され、ウェポンベイの後方に配置される。短時間で大量に燃料を消費するオグメンターを使用しないスーパークルーズには、従来の戦闘機以上に高機動運動を長時間にわたって行うことが可能であるとともに、赤外線放出量を抑えて赤外線誘導型の敵ミサイルからの追尾を避ける効果もある。
使用されている特殊な素材としては、宇宙往還機のオービタに使用されるシリカガラス繊維を用いたセラミックス耐熱材を用いることで高温になりがちなタービン入口温度に耐えることに成功。ブレードの冷却もコンピュータで計算され、先に説明した3番目のエアフローによる冷却も合わせ、非常に効率的な冷却機構を持つ。A100は洋上での使用も前提としていることから、洋上飛行で発生すると思われる腐食防止のため塩害対策が施されている。
本エンジンにおいて特徴的なのは、常用高度4万フィートでのスーパークルーズという、方向舵や昇降舵など空気力学的機体制御の効果の低い超音速域や大気密度の低い高高度飛行時において運動性を確保することを目的として、80年代に使用されていたF-15 S/MTDの実験で開発された上下方向に20度まで推力軸を傾けることができる二次元式の推力偏向(TV)パドルを採用している。これは、速度や主翼の迎え角とは関係なく機体のピッチング（上下方向）制御を可能とするものであり、低速または大迎え角での飛行時では水平安定板（昇降舵）の効きが低下するため、その際のピッチ操縦において使用される。TV排気ノズルを低速度・低高度域でも積極的に使用して機動性向上を目指しているロシア製戦闘機とは主目的が異なるため、複雑な作動をするロシア製TVノズルと異なり非常にシンプル機構となっており、信頼性の向上に繋がっている。パドル自体は、耐熱セラミックとマトリックス製の電波吸収材が使用されており、形状も平板にして、エンジンからの排気ガスを素早く拡散できるようにしている。操作系統は通常のフライ･バイ･ワイヤの操縦ソフトウェアに組込まれており、パイロットは推力偏向のための特別な操作を行う必要はない。そのため、遷音速域でもF-15を上回る旋回性能を発揮し、パイロットの技量に頼らず高い格闘戦性能を誇る。これらのデジタル化の恩恵により、F-22の操作は単純で操作しやすいものとなっている。
ミッションソフトウェア
昨今の戦闘機業界だけでなく、一定の大きさの航空機全般に言えることだが、飛行機の制御はほとんどプログラム任せになっていることも多い。旅客機でもアメリカのボーイング、ガリア・ウェスト海洋帝国のエアバスの2大航空機メーカーは、旅客機にデジタル制御を導入して久しい。ボーイングは人の手で操縦されることに重きを置いているが、エアバスの航空機は「人はミスを犯すもの」と考え、最終的に機械に決定権を与えるよう設計されている。とはいえ、それは旅客機での安全策にほかならず、戦闘機においては危険な状況に陥ることは当たり前であり、最低限の緊急時機能を除き、人の手で操縦されることになる。その操縦を補助するための飛行制御プログラム、エンジン制御をおこなうFADEC、さらには武装を司るウェポンコントロールのソフトウェア、そして統合作戦を可能とする機体から戦略階梯までの幅広いデータ共有能力は、ひとえにセントラルコンピュータがプログラムを基に計算し、正しいソフトウェアを駆動させているからに過ぎないのである。
とはいえ、それらのソフトウェアは勝手に作られてくるものではない。人の手でプログラムされなければならない以上、必ずソースコードを記述する作業、すなわちプログラミングが必要となる。しかし、その桁数は膨大なものになり、エクレールでは完成形で680万行ものソースコードが記述されることになっている。
そこで、エクレールでは最低限の機能だけを持たせ、IOCを獲得しながらソースコードを記述し、アップデートを重ねて完成形に近づけていくという、いわゆるSDD作業を行うこととなっている。エクレールのプログラムは段階を踏んで開発され、必要な機能をエクレールへ提供することになる。そのSDD作業の進捗に合わせ、バージョンの型番がそれぞれ振られている。
・Block0
全く初期型のエクレール。機体管理用ソフトウェアのみが搭載されている状況で、飛行能力は持たない。主に機体管理ソフトウェアのポセイドン、インフラソフトウェアであるヘパイストスの動作確認を行うためのセットとなっている。
・Block1A
レーダー及び武装の駆動確認を行うためのバージョン。飛行可能な状態でないのはBlock0と同じ。地上試験機2号から8号までがこの装備。
・Block1B
飛行可能なバージョンにアップデートされたもの。飛行試験機1号から4号がこのバージョンに設定されている。レーダーの空対空モードに通信モード、合成開口モード、逆合成開口モードを使用可能で、武装は機関砲にメテオール、MICAの3種類のみ。
・Block2A
本格的に実機へ搭載されたバージョン。空対空モードや空対地モードの実装により、実際に戦闘行動を取ることができる。あくまで未完成であるために、訓練を想定して設定された。射出座席の駆動も可能となっている。
・Block2B
こちらは初期生産型に搭載されたバージョンであり、飛行試験機や低率生産機ではなく、量産機に実際に搭載されたバージョンとなる。阻止攻撃能力・限定的な空対空能力・近接航空支援能力・敵防空網制圧能力を持ち、爆弾系兵装を使用しての空対地戦闘が可能となる。
・Block2C
洋上飛行モードの実装により、洋上での飛行が可能となったバージョン。航空母艦での運用が可能となり、着艦用ソフトウェアの追加も完了した。飛行関連のソフトウェアが完全に実装されたことにより、機体は8G機動が解禁されている（それ以上の加速度がかかった場合は検査のためガリア本国の工場へ検査のため輸送される）。エクレールはこのバージョンでIOCを取得しており、実際に任務に就くこととなっている。
・Block3
データリンク機能が完全に実装された、エクレールの完成版。従来のバージョンではタレス社が開発したガリア軍でのデータリンクしか使用できなかったが、このバージョンではMIDSを搭載し他軍種や他国軍の航空機にもアクセスが可能となり、完全な作戦能力を得ている。武装も予定していた全てを利用可能となっている。
・Block4
JSMの利用を可能にしたバージョン。さらに追加装備としてレールガンの搭載も検討されたが、エクレールでは必要ないとされボツ案となった。
・Block5
昨今、核兵器の脅威が増加してきたことも鑑み、急遽用意されたWMD（大量破壊兵器）対応型ソフトウェア。核兵器の被害予測や化学兵器の消失期限計算、生物兵器の拡散状態の観測機能などを盛り込んだもので、より現代戦への適応が進んだタイプとなる。
・Block6
推進システムの管理機能、電子攻撃機能、友軍の追跡能力、全方位での脅威のパッシブ探知/反応機能を強化されている。特に現場で不満があったのはエンジン駆動を担当するFADECの不具合多発であり、ある程度の管理機能をミッションソフトウェア側で行うことで、エンジンの安定駆動に成功している。
・Block7
電子戦システムのアップグレードを予定。電子攻撃能力の向上が期待されている。
とはいえ、それらのソフトウェアは勝手に作られてくるものではない。人の手でプログラムされなければならない以上、必ずソースコードを記述する作業、すなわちプログラミングが必要となる。しかし、その桁数は膨大なものになり、エクレールでは完成形で680万行ものソースコードが記述されることになっている。
そこで、エクレールでは最低限の機能だけを持たせ、IOCを獲得しながらソースコードを記述し、アップデートを重ねて完成形に近づけていくという、いわゆるSDD作業を行うこととなっている。エクレールのプログラムは段階を踏んで開発され、必要な機能をエクレールへ提供することになる。そのSDD作業の進捗に合わせ、バージョンの型番がそれぞれ振られている。
・Block0
全く初期型のエクレール。機体管理用ソフトウェアのみが搭載されている状況で、飛行能力は持たない。主に機体管理ソフトウェアのポセイドン、インフラソフトウェアであるヘパイストスの動作確認を行うためのセットとなっている。
・Block1A
レーダー及び武装の駆動確認を行うためのバージョン。飛行可能な状態でないのはBlock0と同じ。地上試験機2号から8号までがこの装備。
・Block1B
飛行可能なバージョンにアップデートされたもの。飛行試験機1号から4号がこのバージョンに設定されている。レーダーの空対空モードに通信モード、合成開口モード、逆合成開口モードを使用可能で、武装は機関砲にメテオール、MICAの3種類のみ。
・Block2A
本格的に実機へ搭載されたバージョン。空対空モードや空対地モードの実装により、実際に戦闘行動を取ることができる。あくまで未完成であるために、訓練を想定して設定された。射出座席の駆動も可能となっている。
・Block2B
こちらは初期生産型に搭載されたバージョンであり、飛行試験機や低率生産機ではなく、量産機に実際に搭載されたバージョンとなる。阻止攻撃能力・限定的な空対空能力・近接航空支援能力・敵防空網制圧能力を持ち、爆弾系兵装を使用しての空対地戦闘が可能となる。
・Block2C
洋上飛行モードの実装により、洋上での飛行が可能となったバージョン。航空母艦での運用が可能となり、着艦用ソフトウェアの追加も完了した。飛行関連のソフトウェアが完全に実装されたことにより、機体は8G機動が解禁されている（それ以上の加速度がかかった場合は検査のためガリア本国の工場へ検査のため輸送される）。エクレールはこのバージョンでIOCを取得しており、実際に任務に就くこととなっている。
・Block3
データリンク機能が完全に実装された、エクレールの完成版。従来のバージョンではタレス社が開発したガリア軍でのデータリンクしか使用できなかったが、このバージョンではMIDSを搭載し他軍種や他国軍の航空機にもアクセスが可能となり、完全な作戦能力を得ている。武装も予定していた全てを利用可能となっている。
・Block4
JSMの利用を可能にしたバージョン。さらに追加装備としてレールガンの搭載も検討されたが、エクレールでは必要ないとされボツ案となった。
・Block5
昨今、核兵器の脅威が増加してきたことも鑑み、急遽用意されたWMD（大量破壊兵器）対応型ソフトウェア。核兵器の被害予測や化学兵器の消失期限計算、生物兵器の拡散状態の観測機能などを盛り込んだもので、より現代戦への適応が進んだタイプとなる。
・Block6
推進システムの管理機能、電子攻撃機能、友軍の追跡能力、全方位での脅威のパッシブ探知/反応機能を強化されている。特に現場で不満があったのはエンジン駆動を担当するFADECの不具合多発であり、ある程度の管理機能をミッションソフトウェア側で行うことで、エンジンの安定駆動に成功している。
・Block7
電子戦システムのアップグレードを予定。電子攻撃能力の向上が期待されている。
運用
本機は主に航空母艦での運用が前提の航空機であり、所属は海軍となっている。指定される飛行隊は航空母艦所属とされている。
・空母アローマンシュ（レユニオン）
・第38F海軍航空隊 20機所属
・フォッシュ（ニューカレドニア）
・第65F海軍航空隊
・第181航空基地（レユニオン）
・第93F海軍航空隊
・ヌメア国際空港（ニューカレドニア）
・第26F海軍航空隊
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・第38F海軍航空隊 20機所属
・フォッシュ（ニューカレドニア）
・第65F海軍航空隊
・第181航空基地（レユニオン）
・第93F海軍航空隊
・ヌメア国際空港（ニューカレドニア）
・第26F海軍航空隊
運用国
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